Claude CodeのAPI料金、毎月いくらになるか不安になりませんか。Amazon Bedrock経由に切り替えると、利用料がAWSの請求にまとまって管理が楽になります。本格運用ではSSOや短期認証の導入も視野に入るため、企業利用の選択肢としても抑えておきたい方法です。ここではBedrock APIキーを使う最短ルートで、Claude Codeを動かすところまで進めます(他にもAWS SSOやAWS CLIを使った認証方法がありますが、設定ステップが多いため、この記事ではAPIキー方式をメインにします)。
この記事でできること
この記事を読み終わると、Windows環境でClaude CodeがBedrock経由で動く状態になります。認証方法はBedrock APIキー1本に絞り、最後にclaudeコマンドで動作確認するところまでがゴールです。
認証方式はいくつかあります。AWS SSOやAWS CLIを使った認証方法もありますが、AWS CLIの設定やプロファイル作成など下準備がいくつか要ります。Bedrock APIキーならモデルアクセスを有効化したうえで主に3つの環境変数を設定すれば動作確認まで進めやすいため、この記事ではAPIキー方式をメインルートとして案内します。本格的に使い続ける段階で、AWS SSOへの移行も検討してください。
始める前に揃えておくもの
手順に入る前に、以下を確認してください。
- Claude Codeがインストール済み — インストール手順は別記事を参照してください
- AWSアカウントを持っている — まだの場合はAWSサインアップページから作成できます。クレジットカードの登録が必要ですが、AWSの無料枠やクレジットが使える場合もあります(BedrockのClaude利用は基本的に従量課金です)
- Windows 10 または 11 — Windows前提で進めます
- PowerShellまたはコマンドプロンプトが使える — 環境変数の設定と動作確認に使います
AWSアカウントを作ったばかりの場合、Bedrockの利用にはクレジットカード認証が完了している必要があります。サインアップから数時間かかることがあるので、エラーが出た場合は少し待ってから再試行してください。
BedrockでClaudeモデルを使えるようにする
まずAWSマネジメントコンソールにログインし、BedrockでClaudeモデルへのアクセスを有効化します。この作業はアカウントごとに1回だけ必要です。
- AWSマネジメントコンソールにログインする
- 画面上部の検索バーに「Bedrock」と入力し、Amazon Bedrockを選択
- 左側のナビゲーションからモデルアクセス(または Model catalog)を開く
- AnthropicのClaudeモデル(Claude Sonnet、Claude Haikuなど)を選択し、利用目的フォーム(use case form)に利用目的を記入して送信
- 送信後、通常は数分でアクセスが付与される
ステータスが「アクセス付与済み」になれば準備完了です。
リージョンはコンソール右上のリージョンセレクタで確認できます。最初はus-east-1(バージニア北部)を試すのが無難です。新しいモデルが早く利用可能になり、Cross-Region Inference(複数リージョンをまたぐ推論機能)にも対応しています。
アクセス付与済みにならない時は?
リージョンを変えてみてください。一部のモデルは特定リージョンでのみ利用可能です。また、送信直後は反映に数分かかることがあります。5分待ってリロードしても変わらない場合は、別のリージョン(us-west-2など)を試してみてください。
Bedrock APIキーを取得する
Bedrock APIキーは、IAMのアクセスキーを使わずにBedrockにアクセスできる認証方式です。IAMポリシーを手作業で作り込まなくても始めやすいため、検証用としては一番取りやすい方法です。
- Bedrockコンソールの左側ナビゲーションからAPI keysを開く
- Generate long-term API keyをクリック
- キーの名前(例:
claude-code-key)を入力し、有効期限を設定 - Generateをクリック
生成されたキーが画面に表示されます。このキーは二度と表示されません。 メモ帳などに一時的に貼り付けて、この後の手順ですぐに使えるようにしておいてください。
キーを紛失したら再発行になる
キーは再表示できないため、最初に安全な場所に貼っておくのが確実です。有効期限はまず30日程度に設定しておくと安心です。長すぎると漏洩時のリスクが高くなるため、運用に慣れてきたら短い期間に変更してください。
環境変数を設定する——ここが記事の山場
Claude CodeがBedrock経由で動くために、環境変数を3つ設定します。
この記事では最短のAPIキー方式を進めます(他の認証方法は後ほど触れます)。
設定する環境変数は次の3つです。
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK— 値は1。Claude Codeに「Bedrockを使う」ことを伝えるスイッチAWS_REGION— 値はus-east-1(またはモデルを有効化したリージョン)AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK— 値は前のセクションで取得したAPIキー
PowerShellで設定する場合:
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK', '1', 'User')
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('AWS_REGION', 'us-east-1', 'User')
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK', 'さっきコピーしたAPIキー', 'User')
上のコマンドはユーザー環境変数として保存されるので、PCを再起動しても設定が残ります。
システムのプロパティから設定する場合:
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
sysdm.cplと入力してEnter- 詳細設定タブ → 環境変数ボタン
- ユーザー環境変数の新規をクリックし、3つをそれぞれ追加
設定が終わったら、PowerShellを新しく開き直して確認します:
echo $env:CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK
# → 1
echo $env:AWS_REGION
# → us-east-1
1とus-east-1が表示されれば設定完了です。APIキーの方はechoで確認しないでください。画面に表示されるリスクがあります。
環境変数が反映されない時は
ターミナルを開き直しても反映されない場合、Windowsの再サインインまたは再起動を試してください。SetEnvironmentVariableで設定した変数は、新しく開いたプロセスにのみ反映されます。
ちゃんと動くか試してみる
環境変数の設定が終わったら、Claude Codeを起動してBedrock経由で動いていることを確認します。エラーが出たときの直し方は、次のセクションで説明しています。
- 新しいPowerShellウィンドウを開く(環境変数を反映するため)
claudeコマンドを実行- 起動画面でBedrockのエンドポイントが表示されることを確認
起動に成功すると、ステータスバーにbedrockの文字が含まれます。これが表示されていれば、Bedrock経由で通信できている証拠です。
試しに簡単な質問を投げてみます:
こんにちは。モデル名を教えて
回答が返ってくれば通信成功です。以降、普段のClaude Code操作は大きく変わりません。ただしモデルの利用可否や料金確認はAWS Bedrock側で行う必要があります。Claude Codeの基本的な使い方は、別記事で詳しく解説しています。
エラーが出たらどうする?
設定はシンプルですが、つまずきやすいポイントがいくつかあります。
認証エラー(403 Access Denied)
Error: Access denied for model anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0
このエラーが出る場合、以下を確認してください:
– モデルアクセスが有効化されているか(「BedrockでClaudeモデルを使えるようにする」のセクションを再確認)
– APIキーが正しく設定されているか(環境変数AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCKの値に余分な空白が入っていないか)
リージョンエラー
Error: Could not resolve the model with the provided region
AWS_REGIONが正しく設定されているか確認してください。利用可能なリージョンはus-east-1またはus-west-2を推奨します。
echo $env:AWS_REGION
モデルアクセス権エラー
モデルが見つからないというエラーが出る場合、リージョン内でそのモデルが利用可能かBedrockコンソールで確認してください。モデルによっては特定リージョンでのみ提供されています。
環境変数が反映されていない
PowerShellを開き直しても反映されない場合、Windowsの再サインインまたは再起動を試してください。SetEnvironmentVariableで設定した変数は、新しく開いたプロセスにのみ反映されます。
エラーメッセージの見方
エラーメッセージにAccess deniedや403が含まれていれば認証関連、regionやresolveが含まれていればリージョン関連の問題です。メッセージに出ているキーワードで原因の見当がつきます。
料金の目安
Bedrockは従量課金です。入力(プロンプト)と出力(回答)のトークン数に対してそれぞれ料金がかかります。
ざっくりとした目安(Claude Sonnetの場合、執筆時点の料金):
| 項目 | 単価の目安 |
|---|---|
| 入力 | 100万トークンあたり約3ドル |
| 出力 | 100万トークンあたり約15ドル |
※Bedrock経由の料金はAWS側で決定されるため、プロモーション等で変わる可能性があります。最新の料金はAWS Bedrock料金ページで確認してください。
ライトな使い方(1日1〜2時間、コードの質問や小さな修正)なら、月額数ドル〜十数ドル程度に収まることが多いです。ヘビーに使うと数十ドルを超えることもあるので、最初はこまめにAWS Billingを確認しておくと安心です。
AWS Budgetsで予算アラートを設定する:
- AWSコンソールでBilling and Cost Managementを開く
- Budgets → 予算を作成
- 月額予算を入力(最初は10ドル程度が目安)
- アラートの通知先メールアドレスを設定
予算を超えそうになった時点でメールが届きます。コストを抑えるなら、Claude Sonnetを中心に使い、重い処理でなければHaikuに切り替えるのも手です。
まとめ——次に試すこと
設定は実質3ステップです。
- BedrockコンソールでClaudeモデルを有効化
- APIキーを発行
- 環境変数を3つ設定
この3つを終えれば、Claude CodeはBedrock経由で動きます。以降の利用はAnthropic直APIと同じ感覚で進められます。
Bedrock経由にしておくと、利用料がAWSの請求にまとまり、Cost Explorerや予算アラートで管理できます。APIキーの管理もAWS側で完結するため、複数のサービスを行き来する手間が減るのは実務上のメリットです。
今回はAPIキー方式で最短ルートを進めました。本格的に使い続けるなら、AWS SSO認証への移行も検討してください。SSOの方がキーの管理が不要になり、セキュリティ面でも安心です。
- 次に読む: Claude Codeの基本的な使い方
- 次に試す: AWS SSO認証への移行
- 高度な設定: Cross-Region Inferenceの活用、モデルの指定方法
