Claude Codeでどこまでできる?

Claude Codeの使い方や連携を、実際に試してわかりやすく伝えるサイト

Claude Codeの音声入力とフルスクリーン表示をWindowsで設定する方法

,
CC-096

長時間Claude Codeでタイプし続けて、肩が凝った経験はないか。キーボードから手を離したまま話すだけで指示を出せる /voice と、画面のちらつきを消す /tui fullscreen が用意されている。どちらもコマンド1行で有効になり、設定は数分で終わる。この記事では、Windows環境でこの2つを設定し、長時間の作業を快適にする手順をまとめる。

この記事でやること

長時間の作業で手が疲れるなら、話すだけで指示を出せる音声入力と、ちらつきのないフルスクリーン表示を試してみる価値がある。

やることは次の3つ。

  • /voice を有効にして、日本語で話しかけて指示を出せるようにする
  • /tui fullscreen でちらつきのない表示に切り替える
  • 両方を組み合わせた状態で動作確認する

デスクトップ版のClaude Codeもあるが、この記事はターミナル(Windows Terminal、PowerShell、cmd)での手順を前提にする。前提条件の確認から始めて、うまくいかない時の対処法も用意している。

前提条件を確認する

設定に入る前に、バージョンだけ確認しておく。条件を満たしていないと後でつまずく。

機能によって必要なバージョンが異なる。

機能 必要なバージョン
/voice v2.1.69 以降
/tui fullscreen v2.1.89以降(/tui fullscreenコマンドはv2.1.110以降。未満なら環境変数で有効化)

ターミナルで次のコマンドを実行して、今のバージョンを確認する。

claude --version

出力例:

Claude Code v2.1.89

この例だと /voice は使えるが、/tui fullscreen には v2.1.110 以上が必要なのでアップデートが必要。

バージョンが古い場合は、次のコマンドで更新する。

claude update

WinGetで入れた場合は winget upgrade Anthropic.ClaudeCode、npmで入れた場合だけ npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest を使う。

更新後に再度 claude --version を実行して、バージョンが上がっていることを確認する。

補足: プランとマイクの注意点

ここは必要なときだけ確認すればOK。すぐに手順に進みたければ読み飛ばしても大丈夫。

/voice は、Claude.aiアカウントで認証している場合に利用できる。APIキー直接指定、Amazon Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundry経由では音声入力を利用できない。/tui fullscreen は音声入力とは別の表示機能なので、ここではバージョン条件を確認しておく。

/voice を使うには、Windows側でターミナルアプリにマイクのアクセスを許可しておく必要がある。Windowsの「設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク」を開き、「デスクトップ アプリにマイクへのアクセスを許可する」がオンになっていることを確認する。

/tui fullscreen は執筆時点で research preview の機能である。挙動が変わる可能性があるため、表示が崩れたら後述の /tui default で元に戻せる。

音声入力を有効にする(/voice)

音声入力を有効にする手順は3ステップ。

Step 1: /voiceコマンドを実行する

Claude Codeのプロンプトで次のように入力する。

/voice

入力欄の下に「hold Space to speak」のようなヒントが表示されたら、音声入力モードが有効になっている。

Step 2: Language設定をJapaneseに変更する

ここが最初のつまずきポイント。Language設定が空のままだと、音声入力は英語が既定になる。日本語で使う場合は、/config で Language を Japanese に変更しておく。

  1. Claude Codeのプロンプトで /config を実行する
  2. メニューから「Language」を選択する
  3. 「Japanese」を選んで確定する

設定を変えていないと、話しかけても英語として処理されてしまい、意図しない結果になる。「日本語で話しているのに認識結果が全部英語で戻ってきた」という現象に遭遇したら、まずLanguage設定を確認する。

Step 3: スペースキーでプッシュ・トゥ・トークする

使い方はシンプル。

  1. スペースキーを長押しする
  2. マイクに向かって話す
  3. 話し終わったらスペースキーを離す

設定完了後、スペースキーを長押しすると [Recording...] のようなヒントが表示される。ここで日本語で話しかければ、離した瞬間に日本語テキストとして入力される。話し終わったらすぐ手を離すリズムがコツだ。無音部分が気になるなら、短めに区切って何度か話す方が結果を見やすい。会話の流れを分けたいときは、/branchコマンドで会話を分岐させるのも手だ。

注意: 音声入力を使うときは、Windowsの入力モードを「英数」にしておく。日本語入力モード(IMEがオン)のままだと、スペースキーの長押しが変換操作として扱われ、プッシュ・トゥ・トークが起動しない。

フルスクリーン表示を有効にする(/tui fullscreen)

フルスクリーンレンダリングを有効にすると、画面のちらつきが消えて、入力ボックスが下部に固定された状態で使えるようになる。変更内容を後から確認したいときは、/diffコマンドで差分を見ながら進めると安心だ。

有効化するコマンド

Claude Codeのプロンプトで次のように入力する。

/tui fullscreen

実行直後、画面が一度クリアされてから入力欄が下部に固定された状態で再描画される。最初は真っ暗になって焦るかもしれないが、これは正常な動作で、すぐに使い慣れた画面が表示される。ちらつきが消えたことに気づくはずだ。

この仕組みは alternate screen buffer と呼ばれ、画面の再描画によるちらつきを防ぎつつ、入力ボックスを常に画面下部に固定する。

元に戻すコマンド

フルスクリーン表示をやめたいときは、次のコマンドを実行する。

/tui default

元の表示に戻る。

環境変数での代替方法

CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1 という環境変数を設定する方法もある。/tui fullscreen を使わなくても、ちらつきのない表示に切り替えられる。v2.1.110以降では /tui fullscreen コマンドが追加されたため、環境変数を直接設定する必要はほぼない。

$env:CLAUDE_CODE_NO_FLICKER="1"
claude

cmdの場合は set CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1 と入力してから claude を起動する。

フルスクリーンモードで操作する

フルスクリーンに切り替えた後は、マウスのスクロールホイールで会話をスクロールできる。キーボードでもスクロール可能で、長い会話をすばやく移動したいときに便利だ。

スクロール操作

マウスでのスクロールに加えて、キーボードでも操作できる。

操作 キー
半画面上にスクロール PgUp
半画面下にスクロール PgDn

PgUpPgDn さえ覚えておけば困らない。試しに PgUp を押して、過去の応答がさかのぼって表示されれば成功。

transcript modeで検索する

会話履歴をさかのぼって検索したいときは、Ctrl+o で transcript mode に入る。このモードでは / キーを押すと検索ができるので、過去のやり取りから特定のキーワードを探せる。

Auto-scroll

新しい応答が追加されると自動的に一番下までスクロールする Auto-scroll がデフォルトで有効になっている。手動で上にスクロール中は一時停止し、一番下まで戻ると再開される。

テキスト選択とコピー

マウスでテキストを選択すると自動的にクリップボードにコピーされる設定(Copy on select)も使える。/config から有効にできる。

動作確認と公式機能の調整

音声入力とフルスクリーン表示が両立しているか、次の手順で確認する。

  1. /tui fullscreen が有効なことを確認する(画面がちらつかない、入力欄が下部に固定されている)
  2. /voice を実行し、スペースキー長押しで日本語を話してみる
  3. 認識されたテキストが意図通りに入力欄に反映されるか見る
  4. そのまま PgUp でスクロールもできれば、両方の設定が正しく反映されている

すべて問題なければ、設定は完了。

Copy on selectを有効にする(公式機能)

マウスでテキストを選択したときに自動でコピーされる機能。フルスクリーンモードでテキストを活用しやすくなる。

  1. /config を実行する
  2. 「Copy on select」をオンにする

これで、画面上のテキストをドラッグするだけでクリップボードに入る。

環境変数についての補足

CLAUDE_CODE_SCROLL_SPEEDCLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE は公式ドキュメントにも記載がある。ただし初心者向けには、まず /tui fullscreen/config の設定を優先し、必要になった場合だけ補助的に使う。

うまくいかない時の対処法

設定どおりに進まない場合は、以下のチェック項目を試す。

「日本語で話しているのに英語が返ってくる」場合

Language設定が English のままの可能性が高い。/config で Language が Japanese になっているか確認する。

「マイクが反応しない」場合

Windowsのプライバシー設定でマイクアクセスがオフになっているケースが多い。設定アプリ → プライバシーとセキュリティ → マイク を開き、「デスクトップ アプリにマイクへのアクセスを許可する」がオンになっているか確認する。それでも直らないなら、/doctorコマンドで原因を特定する手順もある。

フルスクリーン表示が崩れる場合

  • /tui default を実行して通常表示に戻す
  • ターミナルアプリを再起動してから /tui fullscreen を再度実行する
  • ウィンドウサイズを変更している場合は、一度最大化して試す

「元に戻せなくなった?」と焦るかもしれないが、/tui default を入力すれば元の表示に戻る。

バージョンが古い場合

claude update

アップデート後、claude --version でバージョンが上がっていることを確認して、ターミナルを再起動する。

設定完了——どこまで快適になったか

ここまでの設定が終わると、次の状態になっている。

  • 長い依頼文でも話すだけで入力できる——キーボードから手を離したまま作業を進められる
  • 画面がちらつかない——長時間読んでいても目が疲れにくい
  • テキストを選択するだけでコピーできる

音声入力で話しかけながら、フルスクリーンで広くクリアな画面を見る——この組み合わせで長時間の作業負担はかなり減る。設定自体はコマンド2つで済む。

次に試すなら:

  • 関連: Claude CodeをWindowsにインストールする手順 — 基本設定をまだ済ませていない場合
  • 関連: Claude Codeの自動モードをWindowsで安全に使う設定 — 自動実行に興味がある場合
  • 応用: Claude CodeのHooksでファイル編集後にlint・format・testを自動実行する設定

まとめ

音声入力は /voice + Language設定の変更で日本語に対応する。フルスクリーン表示は /tui fullscreen の1コマンド。どちらも数分で終わる設定だが、長時間使うときの負担が変わる。