Claude Codeでどこまでできる?

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Claude Codeに頼むだけで、Obsidianの散らかったメモはどこまで整理できる?

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この記事では、Windows環境のClaude Codeで実際に試した結果をもとにまとめています。

Obsidianのメモ、増え続けていませんか? 気がつけばファイルが百を超えて、フォルダはぐちゃぐちゃ、ファイル名もバラバラ——探したいメモがどこにあるか分からない状態に。その散らかったメモをClaude Codeに見せて「整理して」と頼むだけで、どこまで片付くか——それを試してみます。

この記事で確かめること

散らかったObsidianのメモをClaude Codeに見せて、フォルダ分け・見出し整理・ファイル名変更案の3つをどこまで自動で進められるかを検証します。

具体的には、架空の「散らかったVault」を用意してClaude Codeに整理を頼み、最初の結果→修正指示→最終結果までをそのままお見せします。プラグインもDataviewも使いません。「ただ頼むだけ」でどこまで行くかが知りたい。

前提として、Obsidianを既に使っていてVaultが手元にあることを想定しています。Obsidian自体を知らない方は、先に用語集の「Obsidianとは」を読んでおくとこの記事の内容が入りやすいです。

  • 検証範囲:フォルダ分け、見出し整理、ファイル名変更案
  • 使わないもの:Obsidianプラグイン、Dataview、外部スクリプト
  • 環境:Windows

やりたいこと——散らかったメモをどうしたいか

Obsidianを使い始めたばかりの頃は、メモを開いて書いて保存——それだけで十分です。でも数ヶ月経つと、Vaultの中はこんな状態になっていませんか。

my-vault/
├── アイデア.md
├── 会議メモ-3.md
├── 会議メモ.md
├── 買い物リスト.md
├── 2024-06-15.md
├── 読書ノート.md
├── プロジェクトA.md
├── プロジェクトA-2.md
├── アイデア2.md
├── メモ.md
├── todo.md
└── 日記-最新.md

フォルダ分けされていない、ファイル名に統一感がない、見出しがバラバラ。どこに何が書いてあるか分からなくなって、検索に頼るしかない状態です。

理想はこういう状態です。

my-vault/
├── 00-インボックス/
│   └── 買い物リスト.md
├── 01-プロジェクト/
│   ├── プロジェクトA-要件整理.md
│   └── プロジェクトA-進捗メモ.md
├── 02-会議メモ/
│   ├── 2024-06-10-定例会議.md
│   └── 2024-06-17-定例会議.md
├── 03-アイデア/
│   ├── アイデア-日記アプリ改良.md
│   └── アイデア-学習計画.md
├── 04-読書ノート/
│   └── 読書ノート-2024年.md
├── 05-日記/
│   └── 2024-06-15-日記.md
└── 99-テンプレート/

見ての通り、フォルダがテーマ別に分かれていて、ファイル名が内容を表していて、見出しも統一されています。これを手作業でやろうとすると、「どう分けるか」の基準を決める時点で迷いますし、数が多いと途中で挫折しかねません。

これをClaude Codeに頼んだらどうなるか——確かめてみます。

Step 1: 最初の依頼——メモを整理して

用意したのは、先ほどお見せした散らかったVaultと同じ構成の架空フォルダです。中身は全部ダミーのテキストですが、ファイル名や内容のバラつき方は実際のVaultでよくあるパターンを再現しています。

Claude Codeには、このVaultのフォルダをWindowsの作業フォルダとして開いた上で、こう頼みました。

このVaultの中にあるメモファイルを整理してください。

やってほしいこと:
1. テーマ別にフォルダ分けする
2. ファイル名を見直す(内容が分かる名前にする)
3. 各ファイルに見出しを付ける

今はすべてルートフォルダに入っていてバラバラです。
まずはファイルを読んで、どう整理するかの案を出してください。
実際のファイルの移動や変更は、私が確認したあとにお願いします。

ポイントは最後の2行です。「まずは案を出して」「確認後に実行」という指示にしています。いきなりファイルを書き換えられると困るので、提案→確認→実行の流れにしています。ここは初心者なら特に意識しておくと安心です。

Step 2: 最初の結果——どこまで整理されたか

Claude Codeは各ファイルの中身を読み込んだ上で、フォルダ構成案を出してきました。結果はこんな感じでした。

フォルダ分けの提案:

整理案:
├── 01-プロジェクト/
│   ├── プロジェクトA.md        (元: プロジェクトA.md)
│   └── プロジェクトA-進捗.md   (元: プロジェクトA-2.md)
├── 02-会議メモ/
│   ├── 定例会議-0610.md        (元: 会議メモ.md)
│   └── 定例会議-0617.md        (元: 会議メモ-3.md)
├── 03-アイデア/
│   ├── アプリ改良のアイデア.md (元: アイデア.md)
│   └── 学習計画のアイデア.md   (元: アイデア2.md)
├── 04-読書ノート/
│   └── 読書ノート.md           (元: 読書ノート.md)
├── 05-日記/
│   └── 2024-06-15の日記.md     (元: 2024-06-15.md)
├── 06-タスク/
│   └── TODO.md                 (元: todo.md)
└── 00-インボックス/
    ├── 買い物リスト.md         (元: 買い物リスト.md)
    └── 未分類メモ.md           (元: メモ.md)
    └── 日記-最新.md            (元: 日記-最新.md)

見出しの追加:
各ファイルに # タイトル 形式のH1見出しを追加する案も出してくれました。例えば「アイデア.md」には # アプリ改良のアイデア という見出しを付ける提案でした。

良かった点:
– ファイルの内容を読んでテーマ別に分類していた
– 「プロジェクトA-2.md」を「プロジェクトA-進捗.md」と推測してリネーム案を出した精度は悪くない
– インボックス(未分類置き場)の提案もあった

足りなかった点:
– 「日記-最新.md」がインボックスに分類された(05-日記に入れる方が自然)
– ファイル名の命名規則がバラついている(ハイフン区切りと「の」区切りが混在)
– 見出しは追加されたが、中身の段落構成までは整えてくれなかった

まずまずの結果ですが、手直ししたいところがいくつかあります。

Step 3: 修正指示——より実用的な整理にする

最初の結果を見て、気になった点を修正指示として出しました。

いくつか修正をお願いします:

1. 「日記-最新.md」は「05-日記」フォルダに入れてください。
   日記関連はすべてそこにまとめます。

2. ファイル名の命名規則を統一してください。
   区切りはハイフン(-)で統一。例:
   - 定例会議-2024-06-10.md
   - 読書ノート-2024年.md

3. 各ファイルにYAMLフロントマターを追加してください。
   フォーマット:
   ---
   tags: [タグ]
   created: YYYY-MM-DD
   ---

4. 長いメモ(50行以上)にはH2見出しでセクション分けしてください。

修正の狙いは3つです。分類の誤りを直すこと、命名規則を揃えること、フロントマターとセクション見出しでObsidianらしい構造にすること。最初の依頼では「案を出して」と頼んだだけなので、これくらいの追加指示は自然な範囲です。

Step 4: 修正後の結果

修正後のフォルダ構成はこうなりました。

my-vault/
├── 00-インボックス/
│   ├── 買い物リスト.md
│   └── 未分類メモ.md
├── 01-プロジェクト/
│   ├── プロジェクトA-要件整理.md
│   └── プロジェクトA-進捗メモ.md
├── 02-会議メモ/
│   ├── 定例会議-2024-06-10.md
│   └── 定例会議-2024-06-17.md
├── 03-アイデア/
│   ├── アイデア-アプリ改良.md
│   └── アイデア-学習計画.md
├── 04-読書ノート/
│   └── 読書ノート-2024年.md
├── 05-日記/
│   ├── 日記-2024-06-15.md
│   └── 日記-2024-最新.md
└── 06-タスク/
    └── TODO.md

何が変わったか:
– 「日記-最新」が05-日記に移動した
– ファイル名がハイフン区切りで統一された
– 各ファイルにYAMLフロントマターが追加された
– 長めのメモにH2見出しが入った

実用性の確認:
フォルダを見るだけでどこに何があるか分かるようになったし、ファイル名から内容が推測できる。探しているメモがどのフォルダにあるか、だいたい見当がつく状態です。

残っている課題:
– 「日記-2024-最新.md」の「最新」という名前は、後から見直すと分かりにくい(本来は日付を入れたいが、元ファイルに日付情報がなかった)
– メモ同士の関連性(バックリンク)までは提案してくれなかった
– タグは自動で付与されたが、Vault全体でのタグ体系の統一性までは考慮されていない

ファイル数が12個という規模だと、修正指示は1回で十分実用レベルに到達しました。

Step 5: どこまで頼むだけでできた?

この検証の核心的な問いに答えます。2回のやり取り(最初の依頼+修正指示)で、どこまで「頼むだけ」で進んだか。

頼むだけでできたこと:
– ファイルの内容を読んだ上でのテーマ別フォルダ分け
– ファイル名のリネーム案の生成
– YAMLフロントマター(tags, created)の自動付与
– H1・H2見出しの追加
– 命名規則の統一
– インボックス(未分類置き場)の提案

人が判断すべきだったこと:
– 「日記-最新」の正しい分類先(AIがインボックスに入れたのを日記フォルダに修正)
– ファイル名の命名規則の指定(ハイフン区切りにする等のルール決め)
– YAMLフロントマターのフォーマット指定
– 修正結果の最終確認(誤分類がないか、名前が適切か)

やり取りの回数:2回
1回目:整理案の提案 / 2回目:修正指示と実行

整理前の状態をゼロから見せるだけで、フォルダ分けとファイル名変更の8割方は進みました。残りの2割——「この分類で正しいか」「この名前で分かりやすいか」という判断——は人の目が必要です。

項目 頼むだけ 人の確認
フォルダ分けの提案 △(分類先の妥当性確認)
ファイル名の変更案 △(名前の自然さ確認)
見出しの追加
フロントマター付与 △(タグの適切さ確認)
命名規則の統一 △(規則の指定は人)
バックリンクの提案 ○(自力でやる必要あり)

最終結果

最終的なVaultの構成がこちらです。

my-vault/
├── 00-インボックス/
│   ├── 買い物リスト.md
│   └── 未分類メモ.md
├── 01-プロジェクト/
│   ├── プロジェクトA-要件整理.md
│   └── プロジェクトA-進捗メモ.md
├── 02-会議メモ/
│   ├── 定例会議-2024-06-10.md
│   └── 定例会議-2024-06-17.md
├── 03-アイデア/
│   ├── アイデア-アプリ改良.md
│   └── アイデア-学習計画.md
├── 04-読書ノート/
│   └── 読書ノート-2024年.md
├── 05-日記/
│   ├── 日記-2024-06-15.md
│   └── 日記-2024-最新.md
├── 06-タスク/
│   └── TODO.md
└── 99-テンプレート/
    └── (空)

12個の散らかったメモファイルが、7つのフォルダに整理されました。ファイル名が内容を表すようになり、YAMLフロントマターも付与されています。

もし自分のVaultで同じように試したいなら、Obsidianの整理編シリーズの次のステップも参考にしてみてください。

この検証の振り返り

この検証の流れを振り返ると、依頼→結果→修正→限界→完成の順で進みました。

向いているケース:
– ファイル数が数十〜百程度のVault
– ファイル名やフォルダ構成がバラバラで、何から手を付けるか迷っている状態
– 「とりあえず大まかに整理したい」という目的

向いていないケース:
– 数百ファイル以上の大規模Vault(コンテキストウィンドウの制限に引っかかる可能性がある)
– 既にフォルダ構成が決まっていて細かい調整だけしたい場合
– メモの中に機密情報が含まれている場合(AIに見せられない)

初心者が試すときのコツ:
– まずは「案だけ出して」と頼む。いきなり変更させない方が安心
– 自分のVaultのコピー(バックアップ)で試す
– ファイル名の命名規則は先に自分で決めておくと、修正指示の手間が減る
– フォルダ名の数字プレフィックス(01-, 02-等)を指定すると、エクスプローラーで並び順が固定できる
– 「散らかったメモ」は架空の例で作る(実プロジェクトのメモは載せない)

Claude Codeに頼むだけで、フォルダ分け・見出し整理・ファイル名変更案の8割方は進みました。残り2割の「この分類でいいか」「この名前で分かりやすいか」という判断は人の目が必要ですが、ゼロから手作業でやるのに比べれば大きな時間短縮になります。ただし最後は人が確認する——この前提だけは押さえておいてください。


今回の結果は、利用モデル、接続先、時期、環境によって変わる可能性があります。再現する時は検証条件もあわせて確認してください。