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Claude Codeの権限モードを比較——初心者はどれから始めるべきか

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「毎回確認プロンプトが出るからAuto Modeにすればいいの?」——Claude Codeをしばらく使っていると、こんな疑問が出てくることがあります。権限モードはNormal、Plan、AcceptEdits、Auto、Bypassなどがあり、それぞれ「何を確認するか」「どこまで自動で進めるか」が違います。各モードを安全性・速度・使いやすさの軸で比較して、自分に合ったモードを迷わず選べるように見ていきます。

権限モードって何?——一言でいうと

権限モードとは、Claude Codeがファイルを編集したりコマンドを実行したりする前に「確認をとるか、自動で進めるか」を切り替える機能です。

たとえばファイルを書き換える場面で、毎回「本当にこの変更をしていいですか?」と聞いてくるのがデフォルトの動き。この確認の頻度と範囲が、モードごとに違います。

確認が多いほど安全ですが、その分ひと手間が増えます。逆に確認を減らせば作業は速くなるものの、意図しない変更が紛れ込むリスクも上がります。このバランスを自分好みに調整する仕組み——それが権限モードです。

比較する前に——権限モードを理解するための前提知識

Claude Codeの操作は大きく2つに分かれます。

  • 読み取り操作:ファイルの中身を見る、コードを検索する、ディレクトリ構造を確認するなど
  • 書き込み操作:ファイルを編集する、コマンドを実行する、新しくファイルを作るなど

権限モードが影響するのは書き込み操作のほうです。ファイルを読むだけなら確認プロンプトは出ないので、ファイルが書き換わることはないため、誤操作の心配なく試せます。

現在、主なモードとして次の5つがあります。

  • Normal(デフォルト)
  • Plan
  • AcceptEdits
  • Auto
  • Bypass

このうちBypass(bypassPermissions / --dangerously-skip-permissions)は、ほぼすべての確認をスキップする設定です(保護対象パスへの書き込みは除きます)。設定名に「dangerously」と入っていることからも分かる通り、意図しない操作を防ぐ仕組みが大幅に緩くなります。ここからは初心者が使いやすい4つのモードを中心に見ていきます。

主なモードを5つの軸で比較する

各モードの違いを、5つの軸で整理しました。

Normal Plan AcceptEdits Auto Bypass
安全性 ◎◎ △〜○ ×
確認の頻度 すべて なし(読み取りのみ) 編集以外 AI判断 なし
作業の速さ ◎(参照専用) ◎◎
初心者の扱いやすさ ×
筆者の感覚でのおすすめ度 初心者はここから コード確認に便利 大規模変更向け 慣れてから検討 触らない

※印は筆者の比較観点による目安です。以下、各モードの特徴を詳しく見ていきます。

Normal Mode(デフォルト)

すべての書き込み・実行操作で確認プロンプトが表示されます。Claude Codeをインストール直後に使っているのは、このモードです。

ファイルを1行書き換えるにも「この変更を実行しますか?」と聞かれ、コマンドを実行するにも「このコマンドを実行しますか?」と聞かれます。

メリットは、Claude Codeが何をしようとしているかをその都度確認できること。意図しない変更に気づきやすいのが大きな安心材料です。

デメリットは、操作のたびに確認を求められるため作業がテンポよく進まないこと。数十ファイルを一気に編集するような場面では、確認プロンプトの連続でかなり手間に感じるかもしれません。

初心者はまずこのNormal Modeで始めるのが安心です。何が起きているかを目で追えるうちに、Claude Codeの動きに慣れていきましょう。最初の依頼を試したいときは、コピペでできる3パターンの記事も参考にしてみてください。

Plan Mode(プランモード)

読み取り専用で動作するモードです。ファイルの変更もコマンドの実行もブロックされます。

「このコード、どうなっているか分析して」と頼むときに重宝します。たとえば、リファクタリングの計画を立てさせたり、コードの問題点を洗い出させたりする場面で、Plan Modeなら誤ってファイルを書き換える心配がありません。

次のような場面で重宝します。

  • 既存コードのレビューを頼みたいとき
  • 大きな変更を加える前に「どう進めるか」の計画だけ立てさせたいとき
  • セキュリティ上の理由で参照だけに制限したいとき

Plan Modeはファイルを読むだけなので、安全性の観点では最も安心できます。コードを触らせたくない場面で活用してみてください。

AcceptEdits Mode(自動受け入れモード)

ファイル編集の確認プロンプトをスキップし、承認済みの操作を即座に実行するモードです。

数十ファイルを一括でリファクタリングする、設定ファイルをまとめて書き換える——こうした場面では、Normal Modeだと確認プロンプトが何十回も出ます。AcceptEdits Modeに切り替えれば、ファイル編集がスムーズに進むため、大きな変更を一気にかけたいときに向いています。

ただし、コマンドの実行には別の設定dontAskなど)が関わることがあります。AcceptEdits Modeにしたからといってすべての確認が消えるわけではありません。ファイル編集以外の操作で確認が残る場合がある点は押さえておきましょう。

AcceptEdits Modeは「何を変更するかは把握しているから、編集のたびに止めなくていい」という場面で使うと効果的です。変更内容の見通しが立っていることが前提になります。

Auto Mode(オートモード)

Claude自身のAI判断で、操作の許可・拒否を決定するモードです。

よくある誤解として「Auto Modeにしたら、すべての操作が無条件で承認される」というイメージがありますが、実際はそうではありません。Auto ModeではClaudeが分類器(classifier)と呼ばれる仕組みを使って、各操作の安全性を評価します。危険だと判断された操作には確認プロンプトが出ます。

公式ドキュメントで公開されている範囲では、この分類器は操作の種類や内容に基づいて安全性を判定しているとされています。ただし、具体的な判定基準の詳細は公開されていないため、「どの操作が自動承認され、どの操作が確認対象になるか」を事前にすべて把握することはできません。

だからこそ、Auto Modeを使う場合でも人が最終的に内容を確認する習慣は欠かせません。たとえば、Auto Modeで一連の変更を加えたあとは、変更されたファイルの中身を一通り確認する。この一手間があるかないかで、トラブルに気づくタイミングが大きく変わります。

Auto Modeは便利ですが、「AIが判断するから安全」と思い込まず、人の目による確認をセットにして使うのが実践的なアプローチです。

Bypass(バイパス)——初心者は触らない設定

bypassPermissions または --dangerously-skip-permissions は、すべての確認をスキップする設定です。

設定名に「dangerously(危険に)」と明記されている通り、この設定を有効にすると、Claude Codeがファイルを削除したり、システムに影響のあるコマンドを実行したりしても、一切確認が入りません。

CI/CDパイプラインなど、自動化の中で人間の介入なしに実行したい場面を想定された設定です。初心者が日常的に使うものではありません。

もしどこかの記事や設定例でこのオプションを見かけても、意味を理解した上で使うまでは、そのままにしておくのが無難です。

実際にどう使い分けるか——ユースケース別の推奨

ここまで各モードの特徴を見てきました。実際の使い場面に合わせて、ざっくりと推奨を整理します。

状況 おすすめモード 理由
Claude Codeを使い始めたばかり Normal 何が起きているか確認しながら学べる
コードの分析やレビューだけしたい Plan 変更を防ぎつつ参照できる
リファクタリングなど大規模な編集 AcceptEdits 編集のたびに止まらない
小さな作業をテンポよく進めたい Auto AI判断で確認を減らせる
CI/CD等の自動化環境 Bypass(上級者向け) 人間の介入なしで実行する前提

初心者向けの段階的移行フロー

  1. まずはNormal Modeで始める ——Claude Codeが何をしようとしているかを、毎回の確認プロンプトで確認しながら慣れていきます
  2. Plan Modeも試してみる ——コードの分析だけさせたい場面で使ってみて、読み取り専用の安心感を体感します
  3. 慣れてきたらAcceptEditsを試す ——大きな変更を一気にかけたい場面で、変更内容の見通しが立っているときに使います
  4. Auto Modeは最後に ——他のモードの動きを把握してから検討します

どのモードに切り替えても、Shift+TabですぐにNormal Modeに戻せます。設定を変えたことでもとに戻せなくなることはないので、安心して試せます。

モードの切り替え方法

権限モードの切り替えは、主に3つの方法があります。

Shift+Tabでサイクル切り替え

キーボードで Shift + Tab を押すと、現在のモードが順番に切り替わります。画面の各要素がどうなっているかは、ターミナルUIの見方を解説した記事も参照してみてください。Normal → Plan → AcceptEdits → Auto → ……とサイクルする仕組みです。

一時的にモードを変えて作業したいときに、一番手軽な方法です。切り替え後も Shift + Tab を押し続ければ、すぐNormal Modeに戻せます。

settings.jsonでデフォルト設定

起動時のデフォルトモードを変更するには、設定ファイルに defaultMode を指定します。

{
  "defaultMode": "normal"
}

この設定を normalauto などに変えると、次回起動時からAuto Modeで始まります。Windows環境では、設定ファイルの場所はユーザーフォルダ配下の .claude/settings.json が一般的です(CLAUDE.mdとの違いや役割についても押さえておくと理解が深まります)。

/permissions コマンドで個別設定

チャット画面で /permissions と入力すると、コマンドごとに個別の許可設定ができます。「このコマンドだけは確認なしで実行していい」といった細かい制御をしたい場合に使います。

たとえば git status のような読み取り系コマンドは毎回確認する必要がない、という場合に、個別に許可を与えることで確認プロンプトを減らせます。


どの方法でも設定はいつでも変更できるため、「まずはNormal Modeで始めて、場面に応じて切り替える」という使い方で問題ありません。

まとめ

権限モードは、Claude Codeの動きを「安全寄り」から「効率寄り」へ調整する仕組みです。初心者が押さえておきたいポイントを絞ります。

  • 最初はNormal Modeで始め、Claude Codeの動きに慣れる
  • Plan Modeは「コードを見るだけ」の場面で便利。変更を防げる安心感がある
  • AcceptEdits Modeは大規模な編集で活躍する。ただし変更内容の見通しが立っていることが前提
  • Auto ModeはAIが安全性を評価する仕組みがあるが、人の目による確認はセットで行う
  • Bypassは初心者には不要。設定名の「dangerously」が示す通り、すべての確認が消える

権限モードは Shift + Tab でいつでも切り替えられ、設定を変えても元に戻せます。まずはNormal Modeを基点にして、作業の内容と自分の慣れ具合に合わせてPlan・AcceptEdits・Autoへ段階的に移行していくのが自然な進め方です。

今後のアップデートでモードが追加されたり、既存モードの仕様が変わったりする可能性もあります。大きな変更があった場合は、公式のリリースノートを確認してみてください。