Claude Codeでどこまでできる?

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Claude Codeに頼むだけで、フォルダ整理はどこまでできる?

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ダウンロードフォルダを開くのが怖くなったことはありませんか?スクリーンショット、PDF、インストーラ、謎の一時ファイル……気づけば手がつけられない状態になっているものです。この散らかったフォルダ、Claude Codeに「整理して」と頼むだけでどこまで片付くのか、試してみました。

この記事で確かめること

今回のテーマはシンプルです。「散らかったフォルダをClaude Codeに整理してもらう」。具体的には、次の3段階でどこまで進むかを検証します。

  • ファイル名の統一(バラバラの命名規則をそろえる)
  • ファイルの移動・分類(適切なサブフォルダに振り分ける)
  • ディレクトリ構成の見直し(フォルダ階層を論理的に組み直す)

環境はWindows 11、Claude CodeのCLIを使います。読者の皆さんのダウンロードフォルダを思い浮かべながら読んでみてください。たぶん、「自分のところもこんな感じだ」と思う部分があるはずです。

前提:WindowsでClaude Codeを使える状態にしておく

この検証を試す前に、Claude CodeがWindowsで動いている必要があります。インストール手順は別記事(Claude Codeの始め方ガイド)にまとめているので、まだの方はそちらを先にどうぞ。

もう一つ、必ずやっておきたいのがバックアップです。今回の検証では「提案をしてもらう」段階までを中心に見ますが、実際にリネームや移動を実行するとなると、元に戻せない操作が入ってきます。大事なファイルは別フォルダにコピーしてから試すのが安心です。

検証に使うのは架空のダウンロードフォルダです。画像、PDF、インストーラ、一時ファイルが雑多に入っている典型的な状態を想定して進めます。

やりたいこと:散らかったフォルダを一気に整理したい

まずは、この検証の出発点になるフォルダの状態を見てください。架空ですが、いかにもありそうなダウンロードフォルダです。

report_最終.docx
会議メモ_0325.txt
screenshot_2026-03-01_001.png
Screenshot (2).png
setup_v3.exe
インストーラ_旧版.exe
temp~1.log
temp~2.log
予算案_2026.pdf
家電_比較表.xlsx
project_notes.md
README – コピー.txt

12個のファイルがフラットに並んでいます。拡張子もファイル名の規則もバラバラ。日本語と英語が混在し、一時ファイル(temp~1.logなど)やコピーファイル(README – コピー.txt)も紛れ込んでいます。

これを手作業で整理しようとしたら、まず「どこから手をつけるか」で迷うはずです。ファイル名をリネームするにしてもルールが必要ですし、フォルダを作って振り分けるにしても分類基準を決めないといけません。この「最初の一段」が重いんですよね。

AIに任せたら、どうなるでしょうか。

Step 1:最初の依頼——「このフォルダの整理方を提案して」

まずは、こんな依頼文を渡してみました。


C:\Users\example\Downloads にあるファイルを整理したいです。

今のファイル一覧は以下の通りです:
(ファイル一覧を貼り付け)

このフォルダを整理する方針を提案してください。
・ファイル名の統一ルール
・分類先のサブフォルダ構成
・不要ファイルの判断基準


ポイントは3つ。対象フォルダのパスを明示すること、現在のファイル一覧をそのまま貼ること、整理してほしい項目を箇条書きで指定すること。こう書くと、Claude Codeがどこに着目すべきかブレにくくなります。

「なんとなく整理して」という漠然とした依頼でもある程度の回答は返ってきますが、具体的に項目を絞った方が精度が上がる印象です。

Step 2:名前のルールは良かったが、分類が雑だった

返ってきた提案を見ていきます。

命名ルールの提案(良かった部分)

ファイル名は「種別_日付_内容.拡張子」の形式に統一するという提案でした。例えば、report_最終.docxは「document_20260301_最終報告.docx」に、screenshot_2026-03-01_001.pngは「image_20260301_スクリーンショット001.png」に、という具合です。

これは悪くありません。種別のプレフィックス(document_、image_など)で大まかな分類ができるし、日付が入っていると時系列で探しやすくなります。ただし元のファイルに日付情報が含まれていない場合、Claude Codeが推測で補完するため、ここは人が確認が必要です。

分類案の提案(足りなかった部分)

サブフォルダ構成は、「Documents」「Images」「Executables」「Archives」という4つのフォルダに分ける提案でした。

悪くはないのですが、ちょっと大雑把です。「Documents」の中に会議メモも予算案のPDFもプロジェクトノートも全部入れると、結局Documentsの中が散らかります。4フォルダでは粗すぎる。

日本語ファイル名の扱い

命名ルールの提案で日本語ファイル名をそのまま使っている点は好感が持てます。ただ、Windowsではファイル名に使える文字に制限があるため、記号を含むファイル名(「~」など)をどう扱うかまでは言及がありませんでした。ここは人間が注意深く見るべきポイントです。

最初の1回でここまで出てくるのは悪くない結果ですが、実用レベルにするにはもう一段階必要です。

Step 3:修正指示——「分類を細かくして」

最初の提案を見て、次のように修正を頼みました。


提案ありがとうございます。いくつか修正をお願いします。

  1. 分類フォルダをもっと細かくしてください。例えば、Documentsの中を「仕事」「個人的」などに分けたり、画像も「スクリーンショット」と「写真」で分けたりできませんか。
  2. 日本語のファイル名はそのまま保持してください。ローマ字に変換したりしないでください。
  3. temp~1.log、temp~2.log、README – コピー.txt は不要ファイルとして削除対象にしていいですか?判断を教えてください。

修正の狙いは明確です。分類の粒度を上げること、日本語ファイル名の扱いを明示すること、不要ファイルの判断を確認すること。特に3つ目は重要で、削除系の判断をAIに丸投げするのはリスクがあります。「これを消していいか」は人間が確認する前提で質問しています。

修正指示の書き方のコツは、「どう直してほしいか」だけでなく「なぜそう思うか」の理由も添えることです。今回は「Documentsの中が散らかるから細かくしたい」という意図が伝わるように書きました。

Step 4:実用レベルに近づいたが、判断が残る部分も

修正後の提案はかなり実用性が上がりました。

改善された分類案

Documents/
 ├ 仕事/
 │ ├ 会議メモ/
 │ └ 報告書/
 ├ 個人的/
 │ └ 予算・家計/
 └ プロジェクト/
Images/
 ├ スクリーンショット/
 └ 写真/
Executables/
 ├ 現行/
 └ 旧版/
Temp/
(一時ファイル・不明ファイルの待避場所)

「会議メモ_0325.txt」は「Documents/仕事/会議メモ/」に、「予算案_2026.pdf」は「Documents/個人的/予算・家計/」に振り分ける提案です。最初の4フォルダ分類と比べると、探しやすさが段違いです。

日本語ファイル名の扱い

日本語ファイル名をそのまま保持する方針が明記されました。命名ルールは「種別_日付_内容.拡張子」を維持しつつ、内容部分は日本語のままにする、という形に落ち着いています。

残った課題

ただし、まだ完全ではありません。いくつか判断が残る部分があります。

まず重複ファイルの判断。「README – コピー.txt」は元の「project_notes.md」と内容が同じなのか、別物なのか。Claude Codeに明示的な指示を出さなければファイルの中身を読んで比較することはないため、この判断は人間に委ねられます。

次に一時ファイル(temp~1.log、temp~2.log)について。Claude Codeは「不要の可能性が高い」と判断しつつも、「内容を確認してから削除してください」と但し書きをつけてきました。これは正しい態度です。削除系は慎重に。

最後に、「setup_v3.exe」と「インストーラ_旧版.exe」がどちらもExecutablesに入る点。旧版のインストーラを残すべきかどうかは、そのソフトを今後も使うかどうか次第です。ここも人間の判断が必要です。

どこまで頼むだけでできた?

ここまでのやり取りを3回(最初の依頼、結果の確認、修正指示)で振り返ります。

頼むだけでできたこと

  • ファイル名の統一ルール(種別_日付_内容)の提案
  • 分類方針の提案。最終的には5カテゴリ・8サブフォルダの構成案まで作成
  • ディレクトリ構成案の作成。どのファイルをどのフォルダに置くかの対応表

こういう「ルールを考える」作業は手作業だと意外と時間がかかります。ルールを決めて試してみて、「粗すぎる」とやり直して……。それが依頼文1つでスタートラインに立てるのは大きいです。

頼むだけで到達しなかったこと

  • 実際のファイルのリネーム実行。提案は出ますが、実行するにはClaude CodeのBash権限を許可し、リネームコマンドを走らせる必要があります
  • 重複ファイルの内容比較。「README – コピー.txt」と元ファイルが同じ内容かどうかは、ファイルを開いて確認しないと分かりません

人が確認・修正すべきこと

  • 移動先の妥当性。特に仕事と個人的の境界線はその人の事情次第です
  • 重要ファイルの取り扱い。予算案やレポートなど、間違えて移動・削除すると困るファイルの行き先確認
  • 最終的なゴーサイン。AIが提案した整理案を実行する前に、全体を見直して「これでOK」と判断するのは人間の役割です

やり取りの回数は3回。実用レベルの整理案まで、そこそこ早く到達できました。

最終結果:Claude Codeが提案してくれたフォルダ整理案

完成したフォルダ構成案を全体像としてまとめます。

C:\Users\example\Downloads\
├ Documents/
│ ├ 仕事/
│ │ ├ 会議メモ/
│ │ │ └ document_20260325_会議メモ.txt
│ │ └ 報告書/
│ │  └ document_20260301_最終報告.docx
│ ├ 個人的/
│ │ └ 予算・家計/
│ │  └ document_20260401_予算案2026.pdf
│ └ プロジェクト/
│  └ document_20260315_開発メモ.md
├ Images/
│ ├ スクリーンショット/
│ │ ├ image_20260301_スクリーンショット001.png
│ │ └ image_20260228_スクリーンショット002.png
│ └ 写真/
├ Executables/
│ ├ 現行/
│ │ └ installer_20260301_セットアップv3.exe
│ └ 旧版/
│  └ installer_20260201_旧版.exe
├ Spreadsheets/
│ └ spreadsheet_20260320_家電比較表.xlsx
└ Temp/
 ├ temp_20260301_ログ1.log (確認後削除)
 ├ temp_20260301_ログ2.log (確認後削除)
 └ temp_20260228_コピー.txt (内容確認後判断)

命名ルールは「種別_日付_内容.拡張子」。分類は用途ごとのサブフォルダ。一時ファイルはTempフォルダに隔離して、人が内容を確認した上で削除を判断します。

最初の12個の散らかったファイルが、ここまで整理された構成案になります。

振り返り:3回のやり取りでどこまで進んだか

今回の流れを整理します。依頼文を出して命名ルールと大まかな分類案を入手。分類が粗いと感じたので修正指示を出して粒度を上げてもらいました。最終的な構成案を確認して、実行前に人が目視でチェック。

全体で3回のやり取りです。長く感じるかもしれませんが、「どう整理するか」をゼロから考えるよりは早いです。特に命名ルールの統一は、自分で考えると「日付は前か後か」「区切りはアンダースコアかハイフンか」と迷いがちですが、提案してもらうと出発点ができるので修正も楽です。

人が確認したポイントは3つ。ファイル名の日付(元ファイルに日付がない場合、推測で補われている可能性がある)、分類の境界線(仕事と個人的の区分けは人それぞれ)、削除対象の判断(tempファイルやコピーの内容確認)。

初心者でも再現しやすいかというと、「Claude Codeを動かせる状態にする」ハードルはあります。でもそこさえクリアできれば、あとはファイル一覧を貼り付けて整理方針を聞くだけです。依頼文の書き方はこの記事の例を参考にしてもらえれば、それほど難しくありません。

次に試すなら——あなたのフォルダでも試してみよう

実際に試すときの手順をまとめます。

まず整理したいフォルダを決めたら、中身のファイル一覧を取得します。エクスプローラーでフォルダを開いて、ファイルをすべて選択し、Shiftキーを押しながら右クリック。「パスとしてコピー」を選ぶと、ファイルのフルパス一覧がクリップボードに入ります。

次に、Claude Codeに依頼文を渡します。書き方の基本は次の3点です。

  • 対象フォルダのパスを書く
  • 現在のファイル一覧を貼る
  • 整理してほしい項目を箇条書きで指定する

バックアップは必ず取っておいてください。コピー用フォルダをデスクトップにでも作って、中身をまるごとコピーしておけば安心です。

注意点が一つ。削除系の操作(ファイルの削除や上書きリネーム)には慎重に。Claude Codeは「不要の可能性が高い」という判断はできても、本当に消していいかの最終判断は人間がすべきです。

Claude Codeの始め方がまだの方は、インストール手順の記事をどうぞ。他の検証記事(ブログ記事の自動生成やエラー対処など)も公開しているので、気になるものがあればそちらも覗いてみてください。

まとめ

Claude Codeにフォルダ整理を頼むだけで、命名ルールの提案、分類方針の策定、ディレクトリ構成案の作成までは3回のやり取りで到達できました。頼むだけで進んだ部分は大きいですが、ファイル名の日付確認、分類の境界線、削除対象の判断の3点は人が最終確認する必要があります。Windows環境でClaude Codeが動く状態なら、自分のダウンロードフォルダでも同じ手順で試せます。大事なファイルは先にバックアップしてから、依頼文を出してみてください。