JetBrains IDEでClaude Codeが使えることを知らない人は多い。VS Code前提のイメージが強いせいだ。実際にはIntelliJ IDEA、PyCharm、WebStormなどで公式プラグイン(Beta)が公開されていて、環境が整っていれば、インストールから認証まで短時間で進められる。Windows環境でClaude Code本体を入れるところから、プラグイン経由でIDEと連携させるまでを順番に進める。
JetBrains IDEでもClaude Codeは使える
Claude Codeの公式ドキュメントを見ると、VS Code拡張の説明がほとんどを占めている。そのせいで「VS Codeがないとダメなのでは」と思う人もいるだろう。結論から言うと、JetBrains IDEでも使える。AnthropicがJetBrains向けの公式プラグインをJetBrains Marketplaceで配布している。
Beta版ではあるが、コードの編集提案をIDEのdiffビューアーで確認したり、選択したコードをコンテキストとしてClaudeに渡したりする機能はすでに使える。ネイティブインストール→初回認証→プラグイン導入→連携確認→動作確認の順に進める。
「VS Codeと機能は同じ?」という疑問があるかもしれない。基本の連携機能(diff確認、選択範囲の共有)は共通だが、一部の機能はまだBeta制限にある。「Beta版って大丈夫?」についても触れておくと、検証した範囲では、diff確認や選択範囲の共有などの基本機能は実用的に使えた。
始める前に必要なもの
手順に入る前に、ざっくり次の前提を満たしているか確認しておく。
- Git for Windows がインストール済みであること
- PowerShellで
git --versionを実行してバージョン番号が表示されればOK - JetBrains IDE(IntelliJ IDEA / PyCharm / WebStorm)がインストール済みであること
- Community版でもUltimate版でも構わない
- Claude Codeを利用できるClaudeアカウント があること
- 個人利用ならClaude ProまたはMaxなどの対応プランが必要
- Windows 10 または 11 環境であること
- PowerShell が使えること
- Windows 10/11なら標準で使える。スタートメニューから「PowerShell」と検索して起動できれば問題ない
補足: Claude Codeを利用するには、Claude Pro、Max、Team、Enterpriseのいずれかのプランが必要です。
この記事はターミナル(PowerShell)での操作を前提に進める。デスクトップ版のClaude Codeも存在するが、ここではターミナルからの手順を扱う。
Step 1: Claude Codeをインストールする
まずClaude Code本体をWindowsに入れる。
- PowerShellを開く
-
スタートメニューで「PowerShell」と検索して開く
-
インストールコマンドを実行する
- 以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterを押す
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
- インストール完了を確認する
- 新しいPowerShellウィンドウを開いて
claude --versionを実行する - バージョン番号が表示されれば成功
claude 1.x.x
本体はこれで入った。認証は次のステップで行う。
【補足】Node.js(v18以上)が入っている環境なら npm install -g @anthropic-ai/claude-code でもインストールできる。ただしPowerShellネイティブインストーラの方がNode.jsの前提が不要なので、Windowsではこちらが推奨される。
Step 2: 初回起動で認証する
本体が入ったら、認証を済ませる。といってもコマンドを1回実行するだけだ。
-
PowerShellまたはIDE内ターミナルで
claudeと入力して起動する -
初回起動時に認証プロンプトが表示される
-
ブラウザが自動的に開き、Claudeアカウントへのログイン画面に遷移する
-
ブラウザでログインを完了させる
- ログインに成功するとターミナルにWelcomeメッセージが表示される
Welcome to Claude Code!
これで認証は完了。CLIからClaude Codeが使える状態になった。
認証エラーが出た場合の対処:
– ブラウザが開かない: 手動でプロンプトに表示されたURLをコピーしてブラウザで開く
– タイムアウトする: ネットワーク環境を確認し、プロキシ設定が必要な場合は先に設定しておく
– それでも解決しない: claude auth login を実行して認証フローを最初からやり直す
Step 3: プラグインをインストールする
本体と認証が済んだら、今度はIDE側の準備。JetBrains Marketplaceから公式プラグインを入れる。
- IDEの設定画面を開く
-
File → Settingsを開く -
Pluginsセクションに移動する
-
左ペインから
Pluginsを選択し、Marketplaceタブを開く -
「Claude Code」で検索する
- 検索窓に
Claude Codeと入力する -
複数ヒットした場合は、提供元が
Anthropicまたはanthropic-aiとなっているものを選ぶ。同名のサードパーティ製プラグインと混同しないように注意 -
Installをクリックし、IDEを再起動する
-
インストール後の確認
- 再起動後、
View → Tool WindowsにClaude Codeが表示されていればプラグインは正しく入っている
プラグインを入れると、Claude Codeが自動的にIDEを検出して連携を開始する。
JetBrainsプラグインの話から、Claude Code自体にもプラグイン機能があることを知っておくと便利だ。公式マーケットプレイスから追加の機能を入れられる。
Step 4: IDEと連携させる
プラグインが入ったら、連携が正しく働いているか確認する。
- IDE内ターミナルを開く
-
View → Tool Windows → Terminalを選ぶ -
ターミナルで
claudeと入力して起動する -
プラグインがClaude Code本体を自動的に検出し、IDEとの連携モードで起動する
-
連携の確認
- Tool WindowsにClaude Codeのパネルが表示されていれば連携成功
連携が確認できない場合の対処:
– Claude Codeがパスに通っているか確認: ターミナルで claude --version を実行してバージョンが表示されるか
– IDEを再起動して再度試す
– それでも検出されない場合は、IDE内ターミナルから claude を実行しているか確認する。うまくいかない場合は、ターミナルのシェルをPowerShellにして再度試す
ここで一つ実務的なポイント。連携機能のなかで特に分かりやすいのが selection context だ。エディタでコードの一部を選択してClaude Codeに質問すると、その選択範囲がコンテキストとして渡され、回答が返ってくる。修正提案が出た場合、IDEのdiffビューアーで差分を確認できる。
ここまで来ればもう使えます。念のため、動作確認の例を一つ試しておきます。
Step 5: 試しに使ってみる
実際にClaude Codeへ依頼を出して、動作を確認する。
ターミナルから試す場合:
IDE内ターミナルで claude を起動し、次のような依頼を試してみる。
このプロジェクトの構成を教えて。主なファイルとディレクトリの役割をまとめて。
プロジェクトの内容に応じた回答が返ってくれば、本体と認証は正常に動いている。
プラグイン経由の機能を確認する:
- diff viewing: Claude Codeがコードの編集を提案したとき、IDEのdiffビューアーで変更前後の差分が表示される
- selection context: エディタでコードの一部を選択し、その範囲をコンテキストとしてClaudeに渡せる
- diagnostic sharing: IDEが検出したエラーや警告の情報がClaude Codeに共有され、より的確な修正案が得られる
- file reference shortcuts: ファイルへの参照をショートカットで指定できる
動作確認の判断基準:
– claude コマンドで対話が始まる
– プラグインのパネルがTool Windowsに表示される
– diffビューアーまたはselection contextが使える
ここまで進めれば、もう自分で使える。念のため最後に確認しておきたいポイントをまとめる。
うまくいかない時の対処法
手順の中で特に失敗しやすい箇所を環境・エラー別に整理した。困ったときはここに戻ってきてほしい。
PowerShellでのインストールエラー
irm コマンドでエラーが出る場合、実行ポリシーが原因のことが多い。以下のコマンドで現在のポリシーを確認する。
Get-ExecutionPolicy
Restricted と表示されたら、ポリシーを変更する。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
その後、インストールコマンドを再実行する。
「利用可能なIDEが検出されません」エラー
プラグインがClaude Codeを見つけられない状態。次の点を確認する。
– claude --version がIDE内ターミナルで実行できるか
– IDEを再起動したか
– IDE内ターミナルから claude --version を実行しているか確認する。うまくいかない場合は、ターミナルのシェルをPowerShellにして再度試す
認証プロンプトが表示されない
claude を実行しても認証が始まらない場合、claude auth を実行して手動で認証フローを開始する。
プラグインがClaude Codeを認識しない
パスが通っていない可能性がある。Claude Codeのインストール先(通常はユーザーフォルダ配下)が環境変数PATHに含まれているか確認する。IDEの再起動も忘れずに。
導入後にClaude Codeの権限モードを理解しておくと、毎回の確認プロンプトに煩わされなくなる。
VS Code版との違い——JetBrainsならではの使い方
VS Code版拡張とJetBrains版プラグインは、基本的な連携機能(diff viewing、selection context)を共通して備えている。ただしJetBrains版はまだBeta段階で、一部の機能は制限されている。
Beta版であることの留意点を整理しておく。
– 機能の追加・変更が随時行われる
– まれに不安定な挙動に出くわす可能性がある
– とはいえ、diff確認や選択範囲の共有といった基本機能は安定して使える
以前はMCP連携(@jetbrains/mcp-proxy など)でJetBrains IDEと連携する方法も使われていた。この記事では、新規導入しやすい公式Claude Codeプラグインを使う手順に絞って進める。
JetBrainsならではの使い方のコツ
JetBrains IDEの静的解析とClaude Codeを組み合わせると、修正の精度が上がりやすい。IDEがコードの問題点(未使用の変数、型の不整合、潜在的なバグ等)を警告として表示している状態で、その警告箇所をselection contextでClaude Codeに共有する。すると、IDEの静的解析結果とClaudeの理解を合わせた修正案が得られる。
また、JetBrainsのGit統合と組み合わせると、Claude Codeが提案した変更をIDEのdiffビューアーで確認したあと、そのままGitのコミット画面に進める。作業フローが途切れない点はJetBrains環境ならではの利点だ。
実践的な使用例として、プログラムのエラー修正をClaude Codeに頼むこともできる。
最後に確認しておきたいこと
ここまでの手順が正しく完了しているか、ざっくりチェックしておく。
- [ ]
claude --versionでバージョン番号が表示される - [ ]
claudeコマンドで対話が始まる(認証済み) - [ ] JetBrains IDEのPluginsにClaude Codeが表示される
- [ ] Tool WindowsにClaude Codeパネルが表示される
- [ ] ターミナルから簡単な依頼を出して回答が返ってくる
- [ ] selection contextまたはdiff viewingが使える
すべてチェックがつけば、JetBrains IDEでClaude Codeを使う準備は完了。
次にやること:
- 次に読む: このブログのClaude Code関連記事(CLAUDE.mdの書き方、Hooksの設定方法等)
- 次に試す: 自分のプロジェクトでClaude Codeにコードレビューやリファクタリングを依頼してみる
- 高度な設定: MCPサーバーを追加してClaude Codeと連携するツールを増やす
まとめ
JetBrains IDEでも、公式プラグインを入れるだけでClaude Codeが使える。VS Codeに乗り換える必要はない。手順はPowerShellでネイティブインストール→初回起動で認証→Marketplaceからプラグイン導入→連携確認の4ステップ。Beta版ではあるが、diff確認やselection contextといった基本機能は安定しており、日常的なコーディング補助に十分耐える。JetBrainsの静的解析やGit統合と組み合わせると、VS Code環境とはまた違った使い勝手が得られる。
